2019年3月8日
中欧旅行(ウィーン②)
今回の旅行の一番の目的であったウィーンの美術館めぐりは期待以上でした。最初に訪れた美術史博物館は宮殿のように豪壮なつくりで、他もそうでしたがフラッシュを使わなければ写真は撮り放題です。じっくり鑑賞するというよりもまるで急いで作物を収穫するような感覚で写真を撮りました。次々と名作が現れるので立ち止まっている訳にはいきません、限られた時間ですから急いで 《収穫》しなければいけませんでした。
次はレオポルト美術館でエゴン・シーレです。
その次の3館目が本命の美術館でしたが、探すのに一苦労しました。実はそこにヒエロニムス・ボスの最後の審判があるのです。本来ある場所が改装中で臨時に劇場博物館に移されていることはネットで事前に知っていたのですが、そこがどこかよくわかりませんでした、似たような名前の博物館が他にもあるのです。レオポルト美術館の案内のおばさんにポケトークで聞いてやっとわかりました。入り口はとっても質素で美術館とは思えませんでしたが、まぎれもなくボスの『最後の審判』が入り口近くに展示されていました。1,482年に描かれたこの絵の中には有名なスペインの画家ダリが100人いるような奇抜で超現実の世界がありました、530年後の現代でも思いつかないような斬新さがあります。スペインのプラド美術館にこれとよく似たボスの『快楽の園』がありますがそちらはもっと明るい色調で、ボスの最高傑作と言われています。色々な多くの怪物が出て来るのは共通していますが、同じ怪物はいないと思います。怪物の他に宇宙船や潜水艇を思わせるようなものも共通して出てきますが、どちらも私達の想像力をはるかに超えています。
『最後の審判』
劇場博物館の入口とその他の作品